宝治合戦はなぜ起こった?わかりやすく解説するよ。

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前回は御成敗式目について詳しくみてきた。

3代執権であった泰時は、御成敗式目を制定して御家人たち武士のための「法律」をつくったんだったよね。

 

さて今回からはは、少し時間を進めて5代執権北条時頼について。

 

時頼も泰時と同じように、北条氏の権力を不動のものにすべくいろいろな方策を練っていく。今回はその中でも、執権を握る北条氏の家系(得宗家ともいう)の権力を確固たるものにした「宝治合戦」について見ていくよ。

あれ?4代執権どこいった?

冒頭の文を読んでいて、「3代執権の泰時から急に5代まで飛んでるんだけど!?」と思った人いるかな?

そう、確かに4代執権は飛ばしてるんだ。

 

4代執権は、北条経時(つねとき)という人で、泰時の孫にあたる。

 

まず普通なら、泰時の息子に当たる人が執権になるはずだよね。

しかし泰時の息子・時氏は執権になる間もなく病気で早くに死んじゃったんだ。

 

というわけで、時氏の息子に当たる経時が執権になったわけだ。

 

ところで、なんで4代執権経時を飛ばしてるかというと・・・

まあ歴史上大して大きなことをしていないからなんだよね。

 

もちろん何もしてなかったわけじゃなくて、北条の権力向上のための施策を打ち出していた。当時幕府の将軍だった藤原頼経って人を辞めさせる、ということもしていた(なぜこんなことをしたのかは後ほど)。

 

しかし経時も病気になってしまい(しかもだんだん重病に!)、このまま執権続けるのは無理そうだなと取り巻きも考え出した。

そこで、経時の弟である時頼にお呼びがかかった、というわけなんだ。

宮騒動

さて5代執権となった時頼だけど、その前途は多難だった。

上の項で言った、経時による当時の将軍だった藤原頼経の解任。なぜこんなことをしたのかというと、この藤原頼経とその側近で評定衆だった三浦泰村らが固まって北条得宗家に対立し始めていたんだ。

 

この側近軍団を解体したくて頼経を将軍職から解任したんだけど、時頼が執権になってからもなお幕府と対立する姿勢をみせていた。

おまけに北条家の一族にも反得宗家派が出てきちゃって大変な事態に。

 

でも時頼は毅然とした態度でこの動きを鎮圧して、頼経を京都に送り返すということを成し遂げた。これを宮騒動という。

この一件の時頼の対応が評価されて、執権としての地位がガッチリ固まることになる。

 

巻き込まれた宝治合戦

問題なのは宮騒動のあと。

幕府内にまだ残っていて、北条得宗家に次ぐナンバー2の権力を持った三浦氏をどうするかに時頼は頭を悩ませていた。

 

三浦氏っていうのは代々幕府に仕えてきた有力御家人で、北条家による有力御家人つぶしの中で生き残っていた数少ない御家人だった。

当時の三浦氏の当主は三浦泰村という人物で、この人は突然執権となった時頼を支持していなかったものの、北条得宗家と敵対関係になりたいとは思っていなかった。

 

時頼としても、三浦氏の力の大きさを恐れてはいたけれども縁戚関係もあったりして最初から滅ぼそうとは考えていなかった。

だから時頼と泰村は、互いに和解して穏便にこのいざこざを終わらせようとしていた。

 

しかし問題だったのは、三浦泰村の弟である光村と、北条氏側についている有力御家人の安達氏だ。

 

光村の方は根っからの反北条派で、「絶対北条氏を倒してやるぜ!拳で抵抗するぜ!」という血気盛んな人物。

一方の安達氏根っからの三浦氏排除派。「和平なんて生ぬるいですよ時頼さん、あんな害悪潰しちゃいましょうよ」と時頼に進言したりする。(安達氏としては、ナンバー2の三浦氏が消えてくれれば自分たちがナンバー2になれるんで潰したかった、っていう面もある)

 

安達氏はなんとしても三浦氏をつぶしたかったので、三浦氏に向けて数々の挑発をする。

業を煮やした光村は抵抗勢力を固めていく。

 

一方泰村と時頼は根気強く話し合いを進め、ついに和平を実現させた

これで争いは回避できたか・・・と思われたんだけど。

 

安達氏が強引に三浦氏に攻め入って、無理やり戦闘状態にしてしまったんだ。

泰村は和平が実現したのに攻め入られてびっくり仰天だ。

 

時頼の方もいざ戦いが始まってしまったら、三浦氏を倒す方向に向かざるを得ない。

こんな感じで安達氏によって戦いに引きずり込まれ、結局三浦氏は滅びてしまった。

 

これが、宝治合戦の顛末。

 

宝治合戦以降、幕府内に敵対する・対立する有力御家人は居なくなり、北条得宗家による専制政治が始まるんだ。

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