北部仏印進駐と日独伊三国同盟でアメリカとの関係がどんどん悪化

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ノモンハン事件によって、北の方に侵略することが事実上不可能になったカタチの日本。

かといって当時の日本は、自分の国と満州の資源だけじゃ戦争を続けられない。

 

じゃあ、どうするか。

反対の南の方の国に行って資源を獲得していこう、と考えたわけだ。

 

これが、南進論とか南進政策って呼ばれる。

具体的には、フランス領となっているインドシナ。

 

この地域に軍を置いて、資源をゲットしようとした。

第一段階:北部仏印進駐

 

日本がフランス領インドシナに進駐したことを、「仏印進駐」と呼んでいるよ。まあ、これは読んで字のごとく。

「進駐」ってのは、他の国の領土に自分の国の軍を配置することね。

 

南進政策つまり仏印進駐のメリットは、「資源獲得」のほかにもう一つ「援蒋ルート(仏印ルート)遮断」もできるという点。

日本にとって一石二鳥だよね。

 

で、南進政策に踏み切るきっかけとなったのが、遠く離れたヨーロッパで起きた“ドイツ軍のフランス侵攻”。

これは日本にとってチャンスだった。

 

ドイツとの戦いで負けてしまったフランスでは、政権が変わったりして大混乱だった。

当然、フランス領であったインドシナも本国の危機に混乱する。

 

日本はこのゴタゴタに便乗して、「フランス領インドシナさんよぉ。日中戦争長引いて大変だからさ、仏印ルート閉鎖してほしいんだよねぇ~!(嫌だって言ったら実力行使するぞ)」と半ば脅しをかける。

フランスからすれば、本国がドイツに負けてしまった状況の中、フランス領インドシナで日本と戦っても不利なわけだ。その弱みに日本がつけこんだ形だね。

 

結局フランス側は要求を受け入れ、

  • 日本軍がフランス領インドシナ北部に進駐すること
  • 仏印ルートを遮断すること

を認めた。

 

これが仏印進駐の第一段階、北部仏印進駐だ。

日独伊三国同盟

ドイツがフランスに勝利したころ、日本とドイツの間で再び同盟を結ぼうとする動きが活発になった。

 

これ、ちょっと意外だよね。

以前の記事でやった「ノモンハン事件」でも話したけど、唐突にドイツとソ連が独ソ不可侵条約を結んで日独防共協定を無視したことがあったよね。

 

日本からすればドイツに裏切られたわけだから、ドイツと協力したいなんて普通思わない気がするよね。

 

ただ、仏印進駐が行われていたころは“たまたま”日本とドイツの利害関係が一致していたんだ。

 

ドイツはフランス侵攻に成功したあと、イギリス本国を攻めていたんだけど、イギリスの守りがまあ固い。

いくら攻撃しても全然侵攻できそうになかったので、ドイツは逆に「ソ連攻めちゃおっか」と考え始めていた。

 

独ソ不可侵条約を結んでおきながらソ連を攻めようとする・・・裏切りが大好きすぎるよこの頃のドイツ。

 

で、ドイツはソ連を攻めるにあたって、仲間は多い方がいいと考えた。

どこか協力してくれそうな国はないか・・・と地図を見まわしたら、ソ連と戦ってた国があったわけですよ。日本だね。

 

しかも日本は北部仏印進駐していて、仏印の近くにはイギリスの植民地があった。日本がここを占領すればイギリスに力も弱めることができるから日本と協力するのは良いことばかりだったわけだ。

 

 

一方日本からしてもドイツと組むメリットはあった。

援蒋ルートの記事でも言ったけど、日本からすればビルマルートを使ったアメリカによる中国への支援がうっとうしくてしょうがなかった。

 

ドイツと組んでより軍事力を強くすることで、このアメリカによる嫌がらせを牽制することができると考えたんだ。

 

ついでにイタリアだけど、実は日本とイタリアの間に大きな利害関係はない。

ただ当時のイタリアも近隣の国を攻めててイギリスやフランスから白い目で見られていたりしたんで、友達がドイツしかいなかった。

 

だから日本とドイツが同盟を結ぶ際、「俺も仲間に入れてくれ~」と一緒に乗っかって同盟を結びに来たって感じだ。

 

とまあこんな感じでそれぞれの国の思惑が重なって、「日独伊三国同盟」が結ばれることになった。

これは軍事同盟で、「俺たち三つの国のうち、どこかが攻撃されたら一緒に戦おうぜ!」という内容のもの。

 

こうして日本、ドイツ、イタリア間で協力関係が生まれ、アメリカやイギリス(特にアメリカ)とは激しく対立する状況になっていく。

 

だけどアメリカと決定的に「戦争待ったなし!」の状況になるのは、「南部仏印進駐」のタイミング。

これについては次回詳しく見ていくよ。

 

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