広島・長崎の原爆投下をわかりやすく。死者数や投下理由、実行者についても

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前回、ポツダム宣言の内容について見てきたよね。

ポツダム宣言が発表されたのは1945年の7月。ということは、まだこの時点で広島と長崎に原子爆弾は落とされていないわけだ。

 

ではなぜ、原子爆弾が落とされてしまったのか。

それは、日本側の対応ミスとアメリカ側の策略が関係している。

 

詳しく見ていこう。

「まだ交渉の余地はある!」

ポツダム宣言を受け入れるということは、どちらにせよ降伏するということ。つまり敗戦国になるということだね。

当然、これまでで占領している土地は没収されるわけだし、その他もろもろ日本に損なことばかり。

 

でも、このまま戦争を続けても勝ち目がないことは日本もわかり始めていた。

そんなわけで「どうせ降伏するにしてももうちょい交渉粘って、いい条件で降伏したい」という考えでまとまった。

 

だからポツダム宣言が出された時すぐに受け入れなかった。

 

ただし、ポツダム宣言を受けての会議で「このポツダム宣言を拒否したりしようもんなら、絶対アメリカはものすごい攻撃仕掛けてくるはず。とりあえず政府は“ノーコメント”でいこう」という話になった。

 

「黙殺」が招いた悲劇

 

しかし、この一連の対応を陸軍は快く思っていなかった。

陸軍は、「降伏なんて軟弱なことができるかよ!徹底抗戦だ!」と叫びだし、マスコミに圧力をかけて当初「ポツダム宣言について政府はノーコメント」とあった記事を「徹底抗戦!」と書かせてしまう。

 

おまけに、時の首相・鈴木貫太郎も圧力をかけられ、「ポツダム宣言って、カイロ宣言の焼き直しっしょ?あんま重要だとは思わないので「黙殺」するわ」という発言をしてしまう。

 

これが大問題になるわけだ。

 

この「黙殺」という言葉の意味は「無視する」という意味で翻訳される。

これがアメリカの報道機関に伝わると、「拒否する」という意味でアメリカ側にとられてしまったんだ。

 

このタイミングで早々に受諾していれば、原爆投下の未来は変わったかもしれない。

 

原子爆弾投下

アメリカは、日本の「黙殺」発言を「拒否」と捉えたので、「ああ、日本はポツダム宣言受け入れる気ないのね。じゃあもう原子爆弾落とされてもしょうがないね」となってしまった。

 

「黙殺」発言はアメリカに原子爆弾を使わせる「良い口実」になってしまったんだ。

 

広島

そして来る8月6日。

広島に「リトル・ボーイ」と名付けられた一つの原子爆弾が落とされる。

 

ほんの一瞬で、爆発から2キロ圏内は文字通り“消えて無くなり”、2キロ以降の建物は爆風で崩れ、火災が発生した。

爆心地付近にいた人は黒焦げになって亡くなったし、ちょっと離れていても崩れた建物の下敷きになって、火災に巻き込まれて亡くなった。

 

たまたま生き残った人も、爆心地に近ければ近いほど大量の放射線を浴びた。この時点でもう死んでしまう量の放射線を浴びた人も大勢いた。

 

そのあとに待っていたのは「黒い雨」とよばれる、放射性物質入りの雨。

これに当たった人もみんな被ばくしてしまった。

 

こうして、最終的に当時いたとされる広島市民約35万人のうち、半数近い14万人以上が亡くなった。

 

長崎

広島に原爆が落とされて間もない8月9日、今度は長崎に「ファットマン」と名付けられた原爆が落とされることになる。

 

長崎は山が多かった関係で、地形に遮られ難を逃れた地域も多くあったんだけど、爆弾自体の威力は広島のものよりずっと高いものだった。

爆発後の状況は、広島と全く変わらなかった。

 

爆心地は消え去り、付近の建物はすべて崩壊・炎上した。

結果7万人以上が死亡する被害となった。

 

原爆投下の一番悲惨な点

 

何が酷いって、この原爆に巻き込まれたのはほとんど軍人ではなく「民間人」だったことだよね。

本当に何の罪もない人たちが、たくさん死んでしまった。

 

実は民間人の多い広島に原爆が落とされることとなったのには、一人のアメリカ軍人の影響が結構大きい。

レズリー・グローブスっていう人なんだけどね。

 

この人は原爆を作るのを推進してた人だった。

で、「巨額の資金をつぎ込んで完成させた爆弾を使わないのはもったいないじゃない」、というクソみたいな考えで原爆を落とそうと考える。

 

さらに、当時急遽大統領となって日本のことがよくわかっていなかったトルーマン大統領に対して「広島は軍事的な町なんで、ここに原爆落とそうと思います」とウソを吹き込んだ。

 

おまけに、「原爆を警告もなしに落とすなんてふざけている!やめてくれ」と原爆を開発した科学者たちがお願いの文書を書いたんだけど、それをあえてグローブスは大統領に渡さなかった。

 

グローブスが広島を選んだ理由は、「広島の地形が一番破壊力を確かめやすかったから」というものだったらしい。

この男、どこまでも狂っているね・・・。

 

こういったことが重なって、民間人の多かった広島に原爆が落とされる結果となった。

 

実は広島は軍事的な街ではなくて、大量の一般人が犠牲になったということをトルーマンが知ったのは8月8日ごろ。

真っ青になったトルーマンは直ちに止めようとするんだけど、グローブス率いる軍部は暴走していた。

 

結局長崎への原爆投下も防げなかった。

 

その後、トルーマンは自身の責任も認めつつ、この一連の動きを隠そうとした。

「原爆投下は、戦争終結を早めるために必要だったんです」と言ってね。

 

まあ当然この発言は後からとってつけたもので、実際は「日本がそろそろ降伏しそうだぞ」ということを知っていながら原爆投下にGOサインを出していたことが後々分かった。トルーマンも批判されることになる。

 

なんにせよ、グローブスというドクズが居なければ、原爆投下は防げたかもしれない。

そう考えると、なんともいえない気持ちになるよね。

 

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